先日、映画「20世紀少年」のロケにも使用されたという、駄菓子屋さんを訪れてきました。
私が生まれ育った葛飾区内のお店なんですが、今まであまり馴染みのなかったエリアなので、その所在を今まで全く知りませんでした。
この地を車で通り過ぎる事があっても、この辺りを散策する事がなかったんですね。
このブログを読んで下さっている方のコメントでその情報を頂き、あの辺りを通る度に気にかけていて、詳しい場所はそんなに判らなかったんですけど、ある日、偶然にも見えちゃったんですね〜、そのお店の近くの通りから。
(あ、先人達にならうのと、この近隣の方々に配慮して、私も詳しい場所を表記するのは止めておきます。)
という訳で、とある土曜日の午後、子供達の社会勉強も兼ねての訪問。
ちょっと離れた場所にクルマを停めて、散策ついでにお店を目指します。
道中、お店(工務店)らしき店頭に置かれた風呂釜に、あまり見たことのない位大きいミドリガメが!
そーいえばこの周囲は消防車が入れない狭小エリア。という訳で防火槽兼用なんですね、多分。
実はこの私、このお店のご近所の幼稚園に通園していたので少しはこの地に馴染みがあるはずなんですけど、1歩横道にそれると、全くもって判りません。というか、幼稚園の位置関係から察するに、園から帰宅する際には駄菓子屋さんの前を通っていたと思うんですけど、それも全く記憶になしなんですよね。
つーか幼稚園に通っていた記憶もそんなに残ってなかったり(笑)。
そんな感じで子供の歩幅に合わせているつもりが、お店が近づくにつれ期待が高まり、「どんどん早足になってるよ」と妻に指摘される位のスピードに。
われながら子供か!
そんなせっかちを少々発揮しながらも、徒歩10分程でお店到着。
駄菓子屋訪問は久しぶりのムスメ、この店が駄菓子屋初デビューのムスコに、それぞれ100円玉を持たせ、おばあちゃんから渡されたビニール袋に好きな駄菓子を詰めさせてお買い物をさせました。
正直、想像していた以上に見事なルックスだった。
感心したのは、これだけの歴史を感じさせる佇まいの建物でありながら、未だ現役続行というか、子供達の最前線基地であるという事。
上手く伝えられないのがもどかしいんですけど、借り物の駄菓子屋じゃなくて、本物の持つ馴染み易さというか。
だから、ハコ(店舗)が昭和40年代のまま、店主のおばあちゃんも昔の駄菓子屋さんというイメージそのままなんですけど、利用する側の小学生が21世紀少年達でも、なんら違和感がないんですよ。
私達が滞在中にも後客の小学生達が2組ほど来ましたけど、その馴染みっぷりが非常に板についていて、大変に微笑ましい状況でした。
流石にこの地で何十年もやっているだけあって、多分このご近所の人達は2世代、3世代で利用、という人も沢山いるんでしょうね。
子供達2人にお代を払わせて、お店を後にしようとする時に、お店のおばあちゃんから、
「これ、お父さんにプレゼント。」
と、アイスの冷凍ケースの中から、凍った、袋入りのすももを頂きました。
なんだか、父親を頑張ってるね、ってご褒美を頂いたみたいな感じで、おばあちゃんの人柄の良さが伝わって、涙が出そうになりました。
これからも近所の子供達の聖域として、末永くの営業を願ってます。
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