上野とか浅草で飲んだ後、タクシーで「堀切まで」と目的地を告げると、大抵この道を使ってくれる、台東区の総スポ脇から続く一方通行の道。

その一方通行は明治通りまで達するんだけれども、その明治通りに合流する手前、通りの左側に位置する青いテントのお店。

それが今回紹介するお店、日正カレー。

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この辺りでお昼ご飯をと考えていた土曜のお昼時、本命のお店は物凄い混雑で敬遠…。

で、かねてより宿題店であったこちらのお店へお邪魔しました。

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近隣のコインPにクルマを停め、お店に入ろうとすると、お店の入り口の引き戸がガラガラッと。

どうやら食事を終えた先客がお店を後にする様子で、その先客というのが、割と我が家に似た家族構成、小学生くらいの子がひとり、幼稚園くらいの子がひとりの4人家族だったので、入れ違った時に、なんだかホッとしました。

お店に入ると入り口右脇のテーブル席に先客がおひとり。
たぶんとても常連な、そのオジさん、卓上にはタンブラーがひとつ。
その中身は透明という事で、中身は酎ハイなのかな?、何にせよ、昼酒出来る人は皆、貴族に見えますw。

そんなお店、出迎えてくれたのは80を越えるという、愛想の良いおバアちゃん。

先ほどお店を後にしたご家族と家族構成がほぼ同じ我が家、同じテーブル席に座るのもまた必然な訳で。

そのテーブル席はこのお店の中で一番大きなテーブル席なんだけれども、テーブルの面積的には6人は座れそうなんだけれども、テーブルの脚の位置の関係で4人掛け仕様になっている。
なので、凄く席の間隔が贅沢なんですねw。

更にテーブルの下にはなぜか切り株。

その存在に気付いて教えてくれたムスメはオットマンみたいに足乗っけてましたw。

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おバアちゃんの「何にしましょう?」の声を待って、

ラーメン(450円)を3つと、カツカレー(850円)を1つ注文。
ラーメン1つは妻、1つはコドモ2人でシェア、で、私がラーメンとカツカレーって図式ね(当初は)。


私達が注文したタイミングと同じくらいに、先客のオジさん、
「じゃあオレもラーメン貰おっかな」と、その乗っかってくるタイミングも全く嫌味なく。
たぶん数え切れないくらい乗っかってきたんだろうなw。

料理の到着を待つ間、おバアちゃんは、その常連さんと付かず離れずのテーブル席に着席、その2人の間で、なんとなくの会話が始まります。
そんなやり取りを気持ち半分程で聞いてると、話の端々に、おバアちゃんから「幾つなの?」とか「お水ある?」とかのパスが飛んできます。

会話に没頭しすぎないで一見さんのコッチにも気を配ってくれてるんですね〜。

そんな中、到着したラーメン。

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見た目濃そうな醤油色のスープに沈む茹で加減普通〜柔な中細麺。
その上に乗る具はバラチャーシュー、いや、叉焼と書いたほうがしっくりくるな、それとナルト、メンマ、モヤシ、葱。

これがまた。

自分よりちょっと上の世代が、

「やっぱラーメンは四の五の言わずに、昔懐かしい、あっさりとした醤油のシンプルなのが一番美味いな!」

って言う、そのど真ん中のヤツです。

そのどシンプルな醤油ラーメンは、私の心にも、バスン!と突き刺さる美味しさな訳で。


(鶏ガラとそれに香味野菜系かな〜?)

食べ始めた時には頑張ってた分析、でも途中からは


「そんなのどうでもいいや



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と、投げ出しちゃってもいいような、そんな心地良さがあるんですよね、ここのラーメン。


次いでカツカレー。

船形の白いお皿に、割と大きめのカツが乗り、その傍らにルーの泉が出来ているような構図。

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カツの脇に添えられた、割と多めの福神漬けの赤が、食欲を更に掻き立てます。

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そんなカレー、到着時のルックス的に、そば屋とかで頂く、ちょっと辛さ控えめなトロミ濃厚な物と認識したんですが、意外や意外、サラサラでスパイシーで割と辛いんですな〜。

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だからコリアンダーとかガラムマサラとかカイエンペッパーとか入れてる、そういう味。

なので、食べ進めていくとポカポカしてきました(この日は少し肌寒かった)

カツは大きめのロースカツ。
衣は油切れも良くサックサクの歯応え。それに包まれるロースは肉質も柔らかく歯切れの良い食感の物。

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カレーのルーの中にも肉の存在が確認出来ますが、こちらも味が染み染みなトロットロの食感の物。この肉とカツのコントラストも良いバランス。

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到着前も、そして到着してからも、何かにつけて気にかけてくれるおバアちゃん、そして酎ハイオジさん。
頂いている最中、向かいに座ってラーメンを啜るムスコが、

「ねぇ、なんであのおバアさんは椅子(お客さんの席)に座ってるの?」と私に聞いてきました。

「あれはね、あれでいいんだよ」と答えておきましたw。

そういう遣り取りを感覚的に覚えていくのも食育って訳で。


酎ハイのおじさんと、おバアさん、そして厨房内のムスコさんに見送られて、心地よくお店を後に。


看板商品のカレーも然る事ながら、ラーメンの実力も相当な、下町の大衆食堂でした。
この調子だとワンタンも相当やりますよ、旦那(だれが旦那だ)。

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それにしてもこの界隈、実力の高いお店が割と点在してるんですが、これも一種のガラパゴスなのかも。

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次回訪問時はワンタンとカツ丼という組み合わせで食べよっかな?

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日正カレー ( 南千住 / 欧風カレー )

★★★★★5.0
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