今から10年以上前、仲間内でフットサルやろう!という事で始めた頃の話。
最初か2回目にエントリーした大会でのリーグ戦、第2戦で対戦した相手。

チーム名は忘れたけど、何処かの小学生の少年サッカーチーム。

コートの外には揃いのユニホームを着たチビっ子達が数十人。
その後ろにその子達の親御さん達と思われるオトナ達数十人。

かたやウチのチーム。
コートの外に座るメンバー数人にマネージャー(妻)ひとり。


さてキックオフ。

子供相手だから厳しいチェックも出来ないし、謝って足を引っ掛けたり、ちょっとぶつかっただけでもすぐ転ぶんです。
で、計らずも吹かれるんです、中東の笛ならぬ、小学の笛。

で、笛吹かれると容赦なくブーイングされるんです、保護者から。

で、リスタートであの子達がボールキープしている時間は「キャーキャー」歓声が飛んでいるのに、ボク達が持っていると「シーン」としてるんですよ。

その時に思いました、(アウェイとは正にこれの事か…)と。

そんな空気感の中、元々ポテンシャルの高そうだった対戦相手の「あの子達」は案の定ドリブルも上手くて、スピードも速かった。
なにより堪えたのは交代メンバー。タッチを割った瞬間に選手交代が出来るんですけど、ホント、タッチを割る度にフレッシュな「あの子達」が登場。
おまけに相手のコート側(つまり半周)をグルッと囲む位、人がいるもんだから相手のエンドでタッチを割ってもすぐさまラインにボールを置かれてリスタートせざるを得ない状況を作られる。
割とココ、瞬間的に休める時間なんですけど、それすら許されない状況。

正に、勝つための環境作りを徹底していたサポーター(保護者)が、見事にホーム感(ボク達にとってはどアウェイ)を作りだした瞬間だった。

そんな「あの子達」はその大会で準優勝、対してボク達は本来の実力通りだったんでしょうな、グループリーグ敗退という憂い目に。

少年サッカー、二度と試合したくないと思いましたw。



昨日のW杯アジア3次予選の北朝鮮戦。
ライブで見れなかったんですけど、そういう状況に近いんじゃなかったのかな、と(レベルの違いは何百倍ですけど)。

予選突破で無理しなくていい日本と、予選敗退決定だけどホームで負けられない北朝鮮。
日本にとっては消化試合でしたが北朝鮮には「負ければ国辱」という程の気概を持って迎えた訳ですよ、この日。
日本代表にとって、久々のどアウェイ感を与えてくれた北朝鮮は、提示されたイエローの数からも象徴されるように、激しく形振り構わず勝ちにきて、そして結果を出しました。

一方、わが日本。
敗戦は確かにショックだけれども、個人的には今回の敗戦は「まあ、仕方ない」という感じもしないでもない。
日本は控え選手中心に選手を大幅に入れ替えて臨んだ試合だし、今回、あの雰囲気の中でシステムを替えるシミュレーションが出来た(またそれが少し機能した)のはかなり収穫だったと思います。

今回の敗戦を胸のどっかに置いておいて、そのうちまた東アジア選手権とかで対戦する機会があったら逆に、国立とかで「徹底的な青の恐怖」を与えたいものです。