横浜国際でのCWC準決勝、決勝進出をかけガンバ大阪とマンチェスターユナイテッドが対戦。


前半
試合は序盤からガンバが試合の主導権を掴もうと猛攻を仕掛けます。
開始2分、橋本のシュートを皮切りに、バイタルエリアに持ち込むと素早い仕掛けでシュート打ちまくり。
序盤の見せ場はガンバのカウンターからの播戸のシュート。枠にいってましたが流石にファンデルサールの足元は崩せず。
試合が動いたのは27分過ぎ。
マンUのセットプレー、ギグスのCKからビディッチが高い打点のヘッドでゴール、マンU先制。
その後はガンバ、序盤の奮闘が響いたか序々に間延び、マンUにも落ち着きをもたらしてしまいます。
次のゴールシーンも再びマンU。ロスタイムにまたも右CK、ギグスからセンター、マークを外しフリーになったC・ロナウドが頭で決め、2対0で前半終了。


後半
試合に入る前、C・ロナウドはピッチ上の移動カメラにおどける素振りを見せる余裕振り。
ガンバとしてはなんとか一泡吹かせたいところ。
そんなガンバ、2点のビハインドに意気消沈する事なく、点を取りに行くサッカーを継続。
18分、山崎が倒されて得たFK、キッカーのヤット、右隅を狙った絶妙のコースながらもファンデルサールのセーブに阻まれ、ファンブルした球を播戸が詰めていましたが惜しくも枠外。
次に試合が動いたのはテベスからルーニーへの交代直後。
交代の隙を突いたガンバ、縦に長いボールを受けた山崎がついにファンデルサールの牙城を崩す。
ガンバ待望の得点で2対1、試合は1点差に。

と思いきやその数十秒後、テレビの前も、恐らく解説席も喜びに気を緩ませていた隙を突き、交代直後のルーニーが、先の失点を振り出しに戻す追加点、これで3対1。
その後もマンUペースは続き、これまた途中交代のフレッチャーが4点目、ルーニーが5点目と、ガンバ守備陣崩壊か?と思わせるような、守備を崩されヤラレまくりの展開。
その後のヤットのFKは珍しく無回転、だがこれも守護神に阻まれ、中盤のチェイシング、ルーニー対安田は、アフタープレーの下段蹴りでルーニーにイエロー(笑)。

4点のビハインドを負っても下を向かないガンバ、実ったのは38分、PA内でのネヴィルのハンドを誘いPKゲット。
キッカーはもちろん職人。動かない守護神に動じないヤット。
いつもより早いコロコロ、言わばスーパーコロコロでファンデルサールを悔しがらせる追加点、これで5対2。
勢いに乗るガンバ、ロスタイム突入でも試合を捨てません。
縦に長いボールから右で受けた橋本、ドライブ気味の見事なシュートでファンデルサールに触らせない追加点、これで5対3。
ラストプレーはC・ロナウド。FKを蹴り藤ヶ谷が正面で受け試合終了。

結果5対3でマンUが勝利。決勝は南米対欧州と言う、例年の如くトヨタカップらしい図式になりました。


さて雑感です。

まず最初に、マンU。
やはりプレミア覇者、欧州王者としての意地を存分に見せつけてくれました。
セットプレーの決まり事のようにピンポイントに蹴るギグスのキック、それを受ける選手のマークの外し方、打点の高さ。
画面ではあまり映んなかったのが残念でしたが、テベス、ルーニーのFWは強力ですね。
上背で日本人に近い物があるテベス、奴をまんま真似する(出来る)FWが我が代表に現れて欲しいです。
そしてルーニー、あの体幹の強さは簡単に真似出来る物では無いけれども、ポジショニングの良さは反復練習で近い物が出来るのでは。
C・ロナウドは日テレが思うような活躍の場はありませんでしたが存在感は流石な物ですね。
奴に引きずられマークを外されてのその他でドカーン!は流石バロンドールと言うほかない。

対してガンバ。
欧州王者に臆する事なく90分間自分達のサッカーを演りつづけたガンバの攻撃スタイルはとても良いものでした。
縦→縦の意識が強く、ハーフウェイラインを越えるとワンタッチで簡単にはたき、シュートに繋げる攻撃パターンの徹底。
ポストのルーカスのボールキープも効いてサイドに散らすバリエーションの豊かさ。
4点目、5点目の失点こそアレでしたが、それ以外は常に個人技で勝る相手に対し、トリカゴ状態で数的有利にしていた守備意識。
運動量に関してはマンUに勝るとも劣らない、見事な物でした。
ファーガソンは勿論ですが、西野監督の采配も相当に株を上げたんじゃないかな〜と思いました。
試合終了のホイッスルの後、さんざんマッチアップをしていたC・ロナウドと安田のユニ交換。
安田の瞳がまるで小学生みたいにキラキラしていたのがかなり印象的でした。きっとユニ、たま〜に着て「あ〜、俺コイツとマッチアップしたんだな〜…」と遠い目で妄想に耽る事でしょう(笑)。

マンU相手にガチで挑んだこの試合、2失点での折り返しでの後半の入り方でも下を向く事なく自分達の攻撃をぶつけ続けるガンバに、改めて、開催国枠とかホームのアドバンテージとか抜きにして、Jリーグのレベルの高さを多少なりとも世界にアピール出来たんじゃないかな。
実際に「マンU相手に胸を借りる」とか、「どれだけ自分達のサッカーが通じるか?」といった類のゲームじゃなかったと思う。

正直なところ、事前の個人的な試合展開としては、ガンバはオフェンシブに行って、でもマンUが安定感のある守備で、そつない決定力を見せつけて、ガンバの攻撃をいなし続けるだろうな〜と思ってたんですよ、スコア的には1対0でマンU勝利。

でも実際は、嬉しい誤算で、お互いの攻撃力が噛み合い、予想外の打ち合いの試合展開。
マンUの決定力もさる事ながら、ガンバの3点目、橋本のシュートに繋がる一連の動きは相手を完全に崩してましたからね。
こりゃ〜、「価値ある敗戦」を通り越し、Jのみならずアジア全体の誇りといってもいい試合だったんじゃないでしょうかね。
ホームという地の利はあれど、欧州王者に一泡どころか反省会させてもいい位位の活躍を見せたガンバのメンツに感謝の言葉を送りたい。

そんだけ、このゲームは個人的には今年一年代表戦含め一番面白かったカードでした。3点目は絶叫しちゃったし(笑)。

ガンバ、今の勢いのまま3決頑張れ!


そして、我が代表に是非ともガンバイズムのサッカーを還元して欲しいな〜。