この記事の続きです。

丸好を心地良い酔いで後にした私達。

次のお店を目指し、再び水戸街道を横断、つい1時間程前に通ってきた道を再び鐘ヶ淵駅方面に向けてテクテクと歩く。
3分程で目的のお店の前に到着。

そのお店の名は亀屋。

 

亀屋

 

 

 

 

 

 

実は丸好訪問前に店頭の様子を伺ったのだけれども、店内から聞こえるハイテンションな盛り上がりの声、その佇まい等から、久々に入り辛さを感じちゃったりしてたんですけどね。

ま、一杯引っかけた後なので問題無し。すぐさま引き戸を開けると、
案の定、先客の視線が集まる。

が、直ぐに何事も無かったかの様に視線は定位置に。

店内の様子は入り口を背にして左に小上がりの座敷が4席×2、右にカウンター席4席。
割とこじんまりとした印象の店内、厨房の壁には熊手が掛かっていたりで、不思議とホッと落ち着ける空間。

 

店内


 

 

 

ご夫婦二人での営業の御様子。

カウンターには3人、座敷には2人の先客。

テレビでは巨人対中日のクライマックスの最中。

入り口側の小上がりが空いていたので、そちらに腰を下ろし、
まずは焼酎ハイボ−ル(250円)×2を注文。

カウンター内のご主人は割と高齢だと思いますが、背筋が真っ直ぐ伸び、凛とした佇まい。
後に判ったんですが、長年少年野球の監督をやっているらしく、常連さん達はカントクと呼んでました。
言われてみれば指導者らしい雰囲気も醸し出してました。
ま、大衆酒場のご主人という点でも、いわば指導者なんですけどね。

さて、ボール。
店内奥にいた女将さんがテーブルに空のタンブラーと炭酸、そしてペットボトルに入った謎の混合液を持ってきて、先に炭酸、その後に混合液投入。
その手つきがなんとも鮮やかで思わず見惚れてしまう。
「沢山飲んでね〜」
のちょっと怖い後ゼリフを残し、再び店内奥へ消えていきました。

ボールは氷無し、レモンスライス入りの琥珀色。

 

ボール

 


 

 

 

 

 

焼酎は宝焼酎25度、炭酸はニホンシトロン使用。表面張力を感じる程にナミナミと注がれています。
お茶受けならぬボール受けには、小振りの胡麻せんべいがオマケ。

せんべい

 

 

 

 

まずはこぼさないようにタンブラーをソロ〜ッと持ち上げ縁に口を付けて啜る感じで喉に流し込む。

 

うっ、焼酎が濃いいぃぃ!

 

当たり前といえば当たり前なのだが、後から投入の混合液、特に上澄みの焼酎の部分を直に感じる第一印象。
無駄なあがきかも知れませんが、炭酸を飛ばさないように加減しつつタンブラーをクルクルさせるとちょうど良い具合に。
まあ気休めですね(笑)。

相変わらず焼酎は濃いめだけど、元祖の素プラス、梅っぽい甘さと炭酸のドライ感を感じられる、飲み応えのある一杯。いやぁ〜美味いです。


余談ですが、タカラチューハイクラシックのレシピは、このお店が宝焼酎を使用している事もあり、此処のボールを相当に研究したんじゃないかと。
て、某誌のタイアップ広告からの邪推なんですけどね。

さて、料理のほうですが、「何頼もっかな〜」と思案したけど、先の丸好でちょっとお腹が落ち着いていたのと、程良い加減の酔い心地だったので、とりあえず様子を見ようと。ヨメも同意見で、ま〜、聞かれたら軽めを頼もうと思ってたんですけど、結局最後まで料理注文を聞かれる事がなかった。

このお店に限らずこの辺りは料理の注文を聞かれず、また催促する事もなく、良い意味で放っておいてくれるお店が多いように感じる。
きっと、本当に飲みだけに来る方々が多いんでしょうね〜。

さて、ボールを半分近く飲んだ辺りで、店内の雰囲気が少しずつ感じとれるようになってきた。

自分達の後ろに座っている人達は、どうやら少年野球関係でご主人と繋がりがあるらしく、ずっとテレビに釘付けの様子。
カウンターに座っているのは、大衆酒場スタンダートとも言える帽子を被ったオジさん2人と、ちょっと若そうな随分ガタイの良い青年。
この3人、カウンターに横並びで会話しているのだけれど、この中の青年の声がやけに特徴のある声で、会話の内容を聞き耳立ててなくても、
どうにも耳に残るんですよ。それはヨメも同じ違和感を覚えたようで。

で、酔った頭の中で懸命に検索かけた結果は…

そうだ!織田裕二だ! 

その声質や、要所でテンション上がる話ぶりが、世界陸上の織田裕二の声にそっくりだったんですよ。あ、顔とかは全然似てないけど。
この意見にはヨメも「あ〜、すっきりした〜」と納得してたんで、我ながら割と良い感じの例えだったり。
いや〜、お聞かせ出来ないのが残念。

さて、この織田くん、年は多分自分達より下だと思うが、他の常連達と対等に会話しているので相当な頻度で訪問しているんではないかと。
ちょっと聞こえた会話では、昨晩の話をしてたので、この日は少なくとも2日連チャンみたい。
まあ自然と流れ的に、カウンターに座っていた常連達と要所要所で会話しちゃうも大衆酒場ならでは、の光景だったり。

そんな織田の物真似(笑)と様々な会話を楽しみつつボールを飲んでいると、私達の後ろの座敷に座っていた2人の席に、少年野球繋がりの人達らしい方々が、間を空けず、続々と訪問。小上がりに座れない人達がカウンターと小上がりの間にヘルプの椅子を置いて着席している関係で、厨房と客間が完全に遮断される形に。

そんな状況にも関わらず、ボールを飲み干し、お代わりを頼むと、織田がコッチを見て、


「あ〜、カントク、お代わり2杯だって〜」

と言いやがった(苦笑)。
ヨメのタンブラーはまだ半分程残っている状態。

ご主人の機転なのか、カウンター越しに、織田に炭酸を2瓶手渡し、私達のテーブルに織田が近づいてきた。
織田に催促されて、ヨメの半分程残ったボールを飲み干すと、
「こんなのやるの初めてだよ〜」

といいつつ、炭酸を両手に持ち、タンブラーに投入。
その後にご主人から手渡された混合液の入ったペットボトルをドボドボと。

軽めでいいぞと言っても

「遠慮しないで〜、勿体ないから!」

と、既に出来上がっている織田、ご主人に

「入れ過ぎだ!」と言われる程のサービスの良さ。

表面張力でレモンスライス、浮いちゃってます。

 

織田スペシャル

 

 

 

 

 

 

さて、亀屋のハイボール織田スペシャル、一口啜ると、

 

おい織田、殺す気か!

 

と思う程の濃さ具合。まあ、実際には一杯目よりも少〜し濃い程度だったんでしょうけど、目の前で織田が勢い良くドボドボ注いでいたのを目の当たりにしたら、そりゃー相当濃くも感じますよ。
一杯目のボールの画像と見比べて頂いたら、その濃さも少しは伝わるでしょう。

さて、そんな強敵を頂いている間に、いつの間にやらカウンターの常連さんに差し入れして頂いたお新香。

 

おしんこ


 

 

 

勿論遠慮しましたが、ムゲに断るのもアレなんで、きっちり頂きました。
程良いつかり具合の美味しいお新香でした、この場を借りて再度、ご馳走様でした。

強敵を飲み干す頃には、野球関係のお客さんがどんどん増殖。店内は明らかにキャパオーバー。
キャパ12人のところ、野球関係だけで10人位。
織田も

「お先に上がりま〜す」

とハイテンションキープのまま、帰っちゃった。

私達も、中継ぎのつもりの訪問が「こりゃー、このままだとクローザーになっちまうな…」と思ったので、そろそろ出るとしますか。

お代はちょうど千円。なぜか野球関係の人達から歓声が上がっちゃったり。

とても気の良い常連達と、短い時間ながらも、とても濃いひと時を過ごせた、楽しい訪問でした。
いつの日かまた、織田を含めたあの常連達に会いたいな〜(笑)。

さて、お店を出た私達。
次なるお店へ、まだこの時点では軽快な足取りで向かうのであった。

 

亀屋
最寄駅:東向島 / 鐘ヶ淵 / 八広
料理:居酒屋
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:飲み会/宴会