本日11日にインド、バンガロールで行われたアジアカップ最終予選、インド戦。

日本のスタメンは

FW:巻、播戸
MF:阿部、中村憲剛、鈴木、山岸、今野
DF:三都主、駒野、水本
GK:川口

という布陣、システムは3−5−2。

個人的な今日の見所は常に課題になっている連動性の確認。あ、あと大熊氏の声出し(笑)。

前半:試合開始から劣悪なピッチ状況のお陰か球が落ち着かない感じ。
なんか見ていてグダグダ〜とした立ち上がり。
最初にゴールに近づいたのは鈴木のクロスをファーで待っていた駒野のボレー!。
しかし惜しくも左に外れる。
その後すぐ、ゴール前での播戸の執念の詰めもあったがゴールには至らず。
しかし、先制点は日本。左サイドから三都主のクロスを巻が空振りするも、ファーにいた播戸、スライディングで押し込み、ゴール!

先制した事で球も落ち着くと思いきや、相変わらずのグダグダしたムード。
アウェイながらも確実に試合の主導権を握れる格下相手のインドに、日本、悪い意味で互角の試合を続けています。
そうこうしている内に、スタジアム停電、またか…。

かつて苦笑いをしていたジーコを思い出させるトラブルでしたが、5分程で試合再開。
モチベーション落ちてこのまま前半終了かと思いきや、ロスタイム突入間際、三都主のクロスを播戸がヘッドで押し込みゴール!。
その後、水本がファールを受け負傷、ピッチの外へ。
日本、2点のリードで前半を折り返します。

後半:負傷した水本の替わりに長谷部投入で試合再開。
試合はかなり膠着状態。前半に続き、日本、自陣でのミスが目立ちます。
対するインドも大した攻撃の組み立てが出来ず、前線に放り込むワンパターンな攻撃。
試合は単調なままで動きます。
球も落ち着かないまま、不調の巻に替え、我那覇が入ります。
我那覇が入り、前線で球が落ち着くかな、と思いきや、相変わらず自分達の連携ミスで相手にプレゼントする機会が多い状態。
その中で中村憲剛、かなりタメが出来て良いアクセントになってます。
その後、播戸に替え佐藤寿人投入。
前線をリフレッシュしたけど、相変わらずボールキープ出来ない状態が続きます。
守備も約束事が実行されていない様で、最終ラインのボール回しで、自身のトラップミスでピンチを招いたりの凡ミスが目立ちます。
おまけにまた停電…。ホントにネット大国なのか、インド。
そんな展開に業を煮やしたのか、中村憲剛、自分で持ち込み、絶好の位置でミドルを打ち、見事ネットに突き刺さるミドルシュート!
日本、駄目押しの追加点で3対0。


このまま試合終了か、と思いきやまたまたトラブル、いやドラマか?。なんとピッチ上には茶色いワンワンが走り回っています。
恐らくワンサイド(スコア的には)の試合展開に腹立ったインドサポーターが投入したんでしょうが、ピッチや停電も含めて、スケールの大きさを感じずにはいられません、恐るべしインド。
さて、試合はそのまま終了。結果3対0で日本の勝利。
初先発の播戸、中村憲剛がそれぞれ得点、見事勝利に貢献しました。

で、雑感です。
試合のモチベーションを考えれば妥当な結果、というかアウェイで完封、3得点というのは評価出来ますが、日本がインドに合わせちゃった、というのが正直な印象。
パスも雑なのが多々あったし、中盤経由の攻撃の組み立ても、インドの「遅いけど粗い寄せ」にビビったみたいで、球離れを急ぎすぎて、自分達で苦しいポジションを作り出していた感じがします。
まあ、凄く悪い選手というのもいませんでしたけど。
逆に良い選手、先にも書きましたけど、中村憲剛の視野の広さには感心。大舞台での俊輔との「W中村」を見てみたい。
それに播戸、FWとしての役割を今の代表で一番担っている選手と思います。
気持ちの強さと、FWとしての嗅覚=ポジショニングの良さは、やっぱり結果に結びつくという事を改めて実感。
見ていてスコア程、胸のすくゲームでは無かったですが、相変わらずの連携力の悪さ、個々の状況判断力の見極めという点では有意義なゲームだったと思います。